請求書作成って外部に任せられる?代行で任せられる業務と注意点

請求書作成って外部に任せられる?代行で任せられる業務と注意点

月末・月初に業務が集中しやすい請求書作成。

経理部門にとっては毎月発生する定型業務でありながら、確認や修正、問い合わせ対応などに意外と時間を取られている、というケースも多いのではないでしょうか。

請求書の作成や発行、送付といった業務は、正確さが求められる一方で、どうしても作業量が増えやすく、担当者に負担が偏りがちです。

その結果、月次の分析や改善検討など、本来注力したい業務に十分な時間を割けなくなってしまうこともあります。

こうした背景から近年、請求書業務の進め方を見直す選択肢の一つとして、「請求書作成代行」を検討する企業も増えています。

ただし、すべてを外部に任せる必要があるわけではなく、どの業務を委託し、どこを社内で担うのかを整理することが重要です。

本記事では、請求書作成代行で任せられる業務範囲や、請求書発行システムとの違い、内製を続ける場合に起こりがちな課題について整理します。

自社にとって無理のない請求業務の体制を考えるための判断材料として、ぜひ参考にしてください。

目次

    もっと見る▼

    請求書作成代行とは?経理の負担を軽くする業務委託の基本

    請求書作成代行とは、文字通り、自社に代わって請求書の作成から発行、そして取引先への送付までの一連の業務を、外部のベンダーが請け負ってくれるサービスのことです。

    特に、毎月の月末や月初は請求関連の業務が一点に集中しやすく、経理担当者の方々の負担が非常に大きくなってしまう時期ではないでしょうか。

    このような特定の時期に発生する業務量の大きな波をなだらかにし、本来集中すべきより付加価値の高い「コア業務」にじっくりと取り組める環境を整える目的で、多くの企業で導入が検討されています。


    このサービスは、単に請求書を作成するだけにとどまりません。

    例えば、取引先ごとに異なる細かな請求ルールへの対応や、請求書を送付した後の問い合わせ窓口まで一手に引き受けてくれる場合もあり、まさに経理部門の頼れるパートナーとなり得る存在なのです。

    外部ベンダーの力を上手に活用することで、業務の正確性を格段に高めながら、社内の貴重なリソースをより戦略的な業務へと再配分することが可能になるでしょう。


    /img/sample/dummy.jpg

    1-1. どこまで任せられる?請求書作成代行の主な業務範囲

    請求書作成代行サービスで、具体的にどこまでの業務を任せられるのかは、提供している会社や契約するプランによって様々ですが、一般的には非常に幅広い範囲をカバーしています。

    まず基本となるのは、お客様から売上データや契約情報といった元となるデータをお預かりし、それに基づいて一件一件、正確な請求書を作成する業務です。

    さらに、ただ作成するだけでなく、完成した請求書に記載された金額や宛先、品番などに間違いがないかを複数人の目で厳しくチェックする工程も含まれており、ミスの発生を未然に防ぎます。


    そして、完成した請求書は、様々な方法で届けることが可能です。

    例えば、従来通り紙で印刷して丁寧に封入し郵送する作業はもちろん、PDFデータとしてメールで送付したり、あるいは取引先が指定する特定のWebシステムへログインしてアップロードしたりと、多様な発行・送付方法に柔軟に対応します。

    加えて、請求書に関する取引先からの「まだ届いていないのですが」「内容について確認したい点があります」といった問い合わせ対応の窓口を一本化することも可能なので、経理部門の細かな業務負担を大幅に軽減できるでしょう。


    1-2. 請求書発行システムとの違いと代行サービスの選び方

    請求書業務の効率化を考えたとき、選択肢として「請求書発行システム」の導入を思い浮かべる方も多いかもしれません。

    確かに、請求書発行システムは、請求書のフォーマットを統一したり、送付作業を自動化したりするのに役立つ非常に便利な「道具」です。

    しかし、忘れてはならないのは、その便利なシステムを操作し、最終的な内容の確認や予期せぬトラブルへの対応を行うのは、あくまで自社の担当者であるという点です。


    一方で、「請求書作成代行」は、業務のプロセスそのものを専門のスタッフが「人」の手でまるごと引き受けるサービスを指します。

    そのため、そもそも人手が足りていない、担当者が他の重要なコア業務に集中できる時間を確保したい、といった課題を抱えている場合には、システムという道具を導入するだけでは解決が難しく、代行サービスの方がより根本的な解決策となることもあります。

    サービスを選ぶ際には、単に料金の安さだけで比較するのではなく、自社が抱えている本当の課題が「ツールの導入で解決できるレベルなのか」、それとも「業務そのものを専門家にアウトソースする必要があるのか」を冷静に見極めることが、後悔しないための重要なポイントになります。


    /img/sample/dummy.jpg

    請求書業務を内製し続ける2つの課題

    請求書作成業務は、毎月決まって発生する定型的な業務であるため、ついつい「これまでも社内でやってきたのだから、これからも大丈夫だろう」と、当たり前のこととして捉えられがちです。

    しかし、その体制を当たり前として見直さないまま放置してしまうと、実は水面下で様々な問題が静かに進行し、ある日突然、大きなトラブルとして表面化してしまう危険性をはらんでいます。

    例えば、特定の担当者一人に業務が集中しすぎてしまうことによる過度な負担や、その人しかやり方がわからない「業務のブラックボックス化」、さらには本来もっと時間をかけて取り組むべき重要な業務の時間が奪われてしまうなど、大きな課題が潜んでいるのです。


    これらの課題は、日々の忙しい業務に追われているとなかなか気づきにくいものですが、放置すれば組織の健全な成長を妨げる大きな足かせとなり得ます。

    ここでは、請求書業務をこれまで通り社内で対応し続けること(内製化)によって生じやすい、代表的な2つの具体的な課題について、一つひとつ詳しく見ていきましょう。

    自社の状況と照らし合わせながら読み進めてみてください。


    2-1. 担当者の疲弊と属人化が引き起こす業務停滞リスク

    請求書に関する業務は、月末や月初といった特定の時期に作業が集中する典型的な業務です。

    そのため、担当者が一人、あるいはごく少人数である場合、その時期だけ極端な長時間労働を強いられることになり、心身ともに疲弊してしまうケースが少なくありません。

    さらに深刻な問題として挙げられるのが、業務の「属人化」、つまり「あの人でなければ分からない・できない」という状態です。


    特定の担当者だけが作業の手順や取引先ごとの特殊なルールをすべて把握している状態が続くと、もしその担当者が急な病気で休んだり、十分な引き継ぎ期間なく退職してしまったりした場合に、請求業務が完全にストップしてしまうという非常に高いリスクを抱えることになります。

    請求が遅れれば、当然入金も遅れ、会社の資金繰り、つまりキャッシュフローにも直接的な悪影響を与えかねません。

    このように、特定の担当者の頑張りや責任感だけに依存した業務体制は、組織として見ると非常に脆く、事業を継続していく上での大きな課題であるといえるでしょう。


    2-2. 確認・修正の増加と頻繁な問い合わせによるコア業務の中断

    請求書業務は、一見すると単純なデータ入力作業のように思えるかもしれませんが、実際にはそれだけではありません。

    作成した請求書に間違いがないかを確認するために複数人でのダブルチェックを行ったり、万が一ミスが発覚した際には原因を調査し、修正と再発行の手間が発生したりと、多くの確認・修正作業が付随します。

    また、請求書を送付した後も、「請求書はいつ頃届きますか?」「記載されている内容について詳しく教えてください」といった取引先からの問い合わせの電話やメールが、ひっきりなしに寄せられることも決して珍しくありません。


    これらの細かな確認や問い合わせ対応に追われることで、経理担当者は集中して行っていた作業を何度も中断させられてしまいます。

    その結果として、月次の決算分析や将来の資金繰りの計画、経営層への業績レポーティングといった、より専門性が高く会社にとって付加価値のある「コア業務」にかける時間がどんどん削られてしまうのです。

    これは、経理部門が本来果たすべき戦略的な役割を全うできなくなるという、企業全体にとっての大きな機会損失に繋がってしまいます。


    請求書作成代行で実現!委託できる3つの主要業務

    請求書作成代行サービスを上手に活用することで、これまで経理部門を悩ませてきた多くの定型業務の課題を、解決へと導くことができます。

    自社で抱え込む必要のないノンコア業務を外部の専門家に委託することにより、担当者は月末月初の繁忙期特有のプレッシャーから解放され、より創造的で戦略的な業務に集中できる理想的な環境が整います。

    具体的にどのような業務を任せることができるのかを事前に知ることで、自社の状況に合わせた最適な活用方法がきっと見えてくるはずです。


    ここでは、多くの企業が請求書作成代行サービスに委託している代表的な3つの業務、「請求データの準備」「請求書の発行・送付」「請求先からの問い合わせ対応」について、その具体的な内容を詳しくご紹介します。

    これらの業務を外部に切り出すだけでも、経理部門の業務効率は劇的に改善され、担当者の働き方も大きく変わることでしょう。

    自社であればどの業務から任せられそうか、イメージしながらご覧ください。


    3-1. 請求データの準備|正確な請求書作成と内容チェック

    請求書作成代行の最も基本的かつ中心的な業務が、請求データの準備と、それに基づく正確な請求書の作成です。

    普段お使いの販売管理システムから出力した売上データや、取引内容がまとめられたExcelファイルなど、請求の元となる情報を提供するだけで委託できます。

    専任のスタッフが、そのデータを基に、取引先ごとのルールに従って一件一件、丁寧かつ正確な請求書を作成していきます。


    この工程における最大のメリットの一つは、作成と同時に厳格な内容チェックが行われる点にあります。

    例えば、請求金額の計算ミスや、請求先の会社名・住所・担当者名の誤り、さらには取引ごとに定められた特記事項の記載漏れなど、社内の担当者だけでは忙しさから見逃してしまいがちな細かな部分まで、徹底的に確認します。

    これにより、人為的なミス、いわゆるヒューマンエラーに起因する請求ミスを大幅に削減し、再発行の手間をなくすだけでなく、取引先からの信頼を損なうリスクを未然に防ぐことが可能になります。


    3-2. 請求書の発行・送付|郵送から電子システムへの登録まで

    無事に完成した請求書を、それぞれの取引先に確実に届ける「発行・送付」のプロセスも、地味ながら非常に手間と時間がかかる業務の一つです。

    請求書作成代行サービスでは、この面倒な作業も一手に引き受けます。

    従来ながらの紙の請求書であれば、印刷、三つ折り、封入、そして切手を貼って郵便局へ持ち込む、あるいはポストへ投函するという一連の作業を、すべて代行することが可能です。


    また、近年急速に増加している電子的な送付方法にも、もちろん柔軟に対応できます。

    具体的には、PDF形式に変換した請求書をメールに添付して一斉に送信したり、取引先が指定する専用のWeb請求システムに一つひとつログインして、データをアップロードしたりといった作業も任せることが可能です。

    取引先ごとに異なる送付方法をいちいち管理し、それぞれに合わせた対応を行う必要がなくなるため、経理担当者は煩雑な手作業から完全に解放され、業務の効率化を大きく前進させることができるでしょう。


    3-3. 請求先からの問い合わせ対応|経理部門の窓口を一本化

    請求書を送付した月の特定の期間、経理部門の電話がひっきりなしに鳴りやまなくなる、というご経験はありませんか?

    「請求書がまだ手元に届かないのですが」「請求金額の内訳について詳しく知りたいです」「支払いサイトについて確認させてください」など、請求書に関する問い合わせは多岐にわたります。

    請求書作成代行サービスの中には、こうした問い合わせ対応の窓口機能まで提供しているものがあり、これが大きな助けとなります。


    専門のトレーニングを受けたオペレーターが、皆様の会社の経理担当者に代わって一次窓口として丁寧に対応し、よくある質問であればその場で回答して完結させます。

    そして、専門的な判断や確認が必要な場合にのみ、問い合わせ内容を分かりやすく整理した上で、社内の経理担当者へ報告・連携(エスカレーション)する仕組みです。

    これにより、担当者が細かな問い合わせにその都度振り回されることがなくなり、経理部門は静かで集中できる環境で本来の業務に取り組むことができ、組織全体の生産性向上に大きく貢献するといえるでしょう。


    /img/sample/dummy.jpg

    請求書作成代行で安定した業務体制を築くための第一歩

    請求書作成代行がもたらすメリットを理解し、自社への導入を具体的に検討し始めると、「まず、どこから手をつければ良いのだろうか」「うちの会社の場合、どの業務を任せるのが最も効果的なのか」といった、新たな疑問や不安が湧いてくることでしょう。

    ここで大切なのは、いきなり全ての請求業務を丸投げしようと考えるのではなく、まずは自社の課題を正確に把握し、最も効果的な形でサービスを活用する計画を立てることです。

    業務の属人化が一番の課題なのか、それとも単純な人手不足が問題なのかによって、委託すべき業務の範囲や優先順位は大きく変わってきます。


    まずは一度立ち止まり、自社の請求業務のプロセスを一つひとつ棚卸しして、どこに時間がかかっているのか、どこでミスが起きやすいのかといった「ボトルネック」を可視化することが、揺らぐことのない安定した業務体制を築くための、何よりも重要な第一歩となります。

    その上で、業務改善の専門家の知見を借りながら、自社にとって最適で、かつ無理のない委託プランを設計していくことが、導入成功への一番の近道です。


    4-1. 自社に最適な委託範囲を見極めるためのポイント

    請求書作成代行サービスの効果を最大限に引き出すためには、自社の状況にぴったり合った最適な委託範囲を見極めることが不可欠です。

    そのための具体的な第一歩として、まずは現在の請求業務のフローを、「誰が」「どのような作業を」「どれくらいの時間をかけて」行っているのかを客観的に整理してみましょう。

    その中で、特に時間がかかっている作業、特定の担当者にしかできない属人化している作業、そしてミスが発生しやすい作業などをリストアップしていきます。


    例えば、「請求書の作成自体はシステムで自動化できているが、その後の印刷・封入・発送作業に多くの人手と時間がかかっている」のであれば、発行・送付業務のみを委託するのが最も効果的かもしれません。

    一方で、「取引先からの頻繁な問い合わせ対応で、本来やるべきコア業務が何度も中断されてしまう」という課題が深刻なのであれば、問い合わせ窓口の代行を優先的に検討すべきでしょう。

    このように課題を具体化することで、無駄なコストをかけることなく、最も効果の高い部分からスモールスタートで業務委託を始めることが可能になります。


    4-2. 請求書業務のお悩みならパーソルビジネスプロセスデザイン

    自社の請求業務における課題を整理してみたものの、「結局、どの業務を切り出して外部に委託するのがベストなのか判断が難しい」「そもそも、自社のようなケースだと委託できるのだろうか」といった不安や疑問が残っているかもしれません。

    そのような時は、是非一度ご相談ください。

    私たちパーソルビジネスプロセスデザインでは、長年にわたり様々な業界・規模の企業の業務効率化を支援してきたコンタクトセンターサービスを提供しており、請求書作成代行に関しても豊富なノウハウと実績がございます。


    お客様の現在の状況や課題を専門のコンサルタントが丁寧にヒアリングさせていただき、課題の整理から、お客様に最適な委託プランのご提案まで、すべて無料でサポートいたします。

    請求書業務に関するどんな些細なお悩みでも構いませんので、安定的で効率的な業務体制の構築に向けた大切な第一歩として、まずはお気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。


    請求書業務のご相談はこちらから

    お問い合わせ

    このページをシェアする

    • Xシェアボタン
    • Facebookシェアボタン
    • Linkedinシェアボタン