~ オンデマンド配送サービスの実現に向けた調査・検証・分析を支援 ~
- イームズロボティクス プレスリリース 内閣府「先端的サービスの開発・構築及び規制・制度改革に関する調査事業(連携“絆”特区対象)」採択のお知らせhttps://www.eams-robo.co.jp/news/2480/
- 内閣府HP 令和6年度「先端的サービスの開発・構築及び規制・制度改革に関する調査事業」の結果についてhttps://www.chisou.go.jp/tiiki/kokusentoc/supercity/supercity_240626_saitakukekka.html
本事業の詳細と目指す姿
物流ドライバーの人材不足や過疎地域における物流サービスの維持が課題となるなか、ドローンを活用した物流サービスの社会実装に向けた動きが活発化しています。政府においては、2024年6月に福島県と長崎県を「新技術実装連携“絆”特区※3」に指定し、両県において、利便性の高いドローン配送を全国に先駆けて実現するべく取り組みを開始しました。その一環となる本事業において、イームズロボティクスとパーソルビジネスプロセスデザインは、レベル4飛行※4でのオンデマンド配送の実現に向けた調査を実施しました。
ドローンの社会実装を進める上で、エリア内の複数拠点への複数ルートでの飛行(面的運航)が必要となり、実現可能な環境、事業性と利便性の充実を図る為のサービスモデル設計、規制・制度の改革案検討の為の調査・検証・分析を行いました。
人口減少などの地域課題を解決し、ドローンを活用した地域横断物流モデルを確立し、福島特区から全国へ向けて社会実装を進めることを展望としています。
地理的に離れた複数の自治体が連携して共通の課題解決に取り組む国家戦略特区 内閣HP参照
https://www.chisou.go.jp/tiiki/kokusentoc/kizuna/kizuna.html- 住宅地などの有人地帯において、操縦者が目視できない範囲でドローンを自動飛行させること
本事業の成果
- ドローン物流の目指すべきサービスモデル検討/ニーズや社会受容性に関する調査結果
- リスクアセスメントや安全対策に関する調査結果
事業者側には長期的に持続可能な収益性、住民側の利便性が高いことが明らかとなったため、規制改革の必要性を示唆すると共に、各業界(宅配/フードデリバリー/医薬品卸)のあるべきビジネスモデルを提示しました。利便性向上に対するニーズは大きいものの、プライバシーや配送物の品質担保に対する懸念が大きいことを明らかにし、住民の抱える懸念を払拭できる基準を明確にすることで、社会的に受容されるサービスであることを確認しました。また、実用化にあたっては、物流範囲の拡大、災害等で既存の物流が途絶した際に空路による物流の実現が望まれていることも分かりました。
これらの事業者側の持続可能性、受益者側のニーズや社会受容性を取りまとめる事で、社会実装に向けた課題や基準を示しました。
国道・鉄道・住宅の上空を飛行する際の安全性と社会受容性の両面から複合的な課題を明確にし、飛行経路直下の第三者リスク、騒音・プライバシー等の対策、道路・鉄道事業者との協議や通報手順の標準化など、多機関が連携する包括的な運用ルールの整備が必要であることを提示しました。
パーソルビジネスプロセスデザインのドローン配送サービス支援について
パーソルビジネスプロセスデザインでは本事業に限らず、今回の二種認証機を使った飛行実証では、顧客企業によって異なる要件を的確に把握し、各ステークスホルダー間で連携をする事で、負担を軽減し短期間での飛行実証を実現してきました。
また、社会課題や産業課題の解決を目指し、サービス事業者および顧客企業、自治体等に対して、新規事業立ち上げ、技術開発、実証対応、導入時のプロセス設計・構築・運用代行、内製化人材教育まで、あらゆるビジネスフェーズや課題に合わせたサービスを提供しています。
とくに搬送・物流分野においては、各企業や自治体と連携し、離島間物資輸送、医薬品配送、マルチモーダル物流、災害想定の緊急輸送、買い物困難地域支援など豊富な実績があり、ドローンを活用したデジタル技術の社会実装を目指して取り組んでいます。
物流をはじめとする、フィールド業務のDXを推進する多くのお客様に、サービス構築やDX化の導入支援、実証や運用の支援、内製化の支援など、高品質なドローンソリューションサービスを継続提供する事でドローンソリューションサービスを通じて、顧客への価値提供と社会課題・産業課題の解決で持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
ドローン導入支援サービスについての詳細はこちら https://www.persol-pt.co.jp/drone/solution/
複数の緊急着陸地点へ着陸させるための
緊急オペレーション実証時の様子
ドローンの磁界影響試験の様子
騒音測定実証時の様子
二種認証機による国道横断実証の様子
イームズロボティクス株式会社について<https://www.eams-robo.co.jp/>
無人航空機型式認証の開発ノウハウを持ち、安全性と法的適合性を備えた機体の提供が可能です。UAV(ドローン)のみならず陸・海・空すべてのシーンで活用可能なUAV/UGV/USVの開発も手掛けています。UAV分野では数多くの公募を受託し、1対多運航(m:N運行)、複数ドローンによるフォーメーション飛行、相互衝突回避、対象物上空旋回飛行、AIを用いた制御システムなどの高度な自律制御技術を開発しています。また、航空局登録講習機関として国家資格取得の講習を実施しています。