【Web担当初心者向け】CMSおすすめ8選|目的別の選び方を徹底比較

【Web担当初心者向け】CMSおすすめ8選|目的別の選び方を徹底比較

「急にWebサイトの担当になったけど、何から手をつければいいんだろう…」
「CMSという言葉は聞くけれど、正直よくわからない…」
Web担当者になったばかりのあなたは、今まさにこんなお悩みを抱えていませんか?

とりあえず有名なWordPressを選んでおけば大丈夫、と安易に考えてしまうその気持ち、とてもよくわかります。
ですが、その「とりあえず」の選択が、後から「こんなはずじゃなかった…」という後悔につながってしまうケースは、実は少なくないのです。

CMS選びで最も大切なのは、自社の「目的」に合っているかどうかを見極めること。
この記事では、そんなCMS選びで迷いがちな初心者Web担当者のあなたのために、CMSの基本から、失敗しない選び方のポイント、そして2024年最新のおすすめCMSまでを、どこよりも分かりやすく徹底解説します。

この記事を読み終える頃には、CMS選びの確かな羅針盤を手に入れ、自信を持って自社に最適なツールを選べるようになっているはずです。

目次

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    そもそもCMSとは?導入のメリットをわかりやすく解説


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    CMSという言葉、最近よく耳にするけれど、一体何のことだろう?と感じていませんか。

    CMSとは「Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)」という言葉の略称で、Webサイト制作の専門知識がなくても、まるでブログを更新するような手軽な感覚で、ホームページの文章や画像を新しくしたり、管理したりできる、とても便利なツールのことを指します。

    昔は、ホームページに掲載されている情報を少し変更するだけでも、HTMLやCSSといった専門的なプログラミング言語を書き換える必要があり、専門の部署や外部の制作会社に依頼するのが当たり前でした。

    しかし、CMSを導入すれば、普段使っている文書作成ソフトのように、見たままの画面で文字を入力したり、スマートフォンで撮った写真をアップロードしたりするだけで、誰でも簡単にWebページを作成・更新できるのです。
    これにより、企業や店舗は「今、伝えたい!」と思った情報をスピーディーに発信できるようになり、Webサイトを単なる会社案内ではなく、ビジネスを成長させるための強力な情報発信ツールとして、より効果的に活用できるようになります。


    1-1. CMSでできることと基本的な仕組み

    では、具体的にCMSを導入すると、どのようなことが可能になるのでしょうか。

    主に、Webサイトに掲載されている文章の編集、画像の追加や差し替え、新しいページの作成や古くなったページの削除、さらにはサイト全体のメニュー構成の変更といった作業が、専門知識を一切必要とせず、直感的な操作だけで完結します。

    例えば、急なキャンペーンの告知や新商品のニュースリリースも、外部の業者に依頼することなく、自社の担当者がその場ですぐに公開できるのです。
    この便利な仕組みは「データベース」と「テンプレート」という2つの大切な要素によって成り立っています。

    文章や画像といったWebページの中身(コンテンツ)は「データベース」と呼ばれるデータの保管庫に一つひとつバラバラの状態で保存されます。

    そして、サイトのデザインやレイアウトを定めた「テンプレート」という”型”に、データベースから必要なコンテンツを自動的に流し込むことで、1つの整ったWebページとして表示されるのです。
    この仕組みのおかげで、サイト全体のデザインという”型”は変えずに、中身のコンテンツだけを簡単に入れ替えられるため、誰が更新してもデザインが崩れることなく、効率的で統一感のあるサイト運営が実現できるというわけです。


    1-2. CMSを導入する3つの大きなメリット

    CMSを導入することには、ビジネスを加速させるための、大きく分けて3つのメリットが存在します。

    第一に「更新作業の効率化とコスト削減」です。

    専門知識が不要になるため、これまで外部の制作会社に依頼していた更新作業を、社内の担当者が直接行えるようになります。
    これにより、外注費用はもちろんのこと、依頼内容の説明や修正のやり取りにかかっていた時間的なコストも大幅に削減でき、より本質的な業務に集中できるようになります。

    第二に「複数人での分業体制を築きやすい」という点です。
    多くのCMSでは、ユーザーごとに「記事を作成する人」「内容をチェックして承認する人」「最終的にサイトに公開する人」といった権限を細かく設定できます。

    これにより、複数人が関わる場合でも、ミスやトラブルを防ぎながら、組織的でスムーズなサイト運営が実現します。
    第三のメリットは「SEO対策の強化につながる」ことです。

    SEOとは、Googleなどの検索エンジンで自社サイトを上位に表示させるための対策のことです。

    多くのCMSは、検索エンジンに評価されやすいサイト構造を自動で生成する機能や、ページのタイトルや説明文(メタ情報)を簡単に設定できる機能を備えています。
    また、コンテンツを頻繁に更新しやすくなること自体が、サイトの鮮度を保ち、検索エンジンからの評価を高める上で非常に重要な要素となるのです。


    1-3. CMSの種類(オープンソース・商用・クラウド)と特徴

    CMSは、その提供形態によって、大きく「オープンソースCMS」「商用CMS」「クラウドCMS」の3つの種類に分けられます。

    それぞれに特徴があり、自社の目的や規模に合わせて選ぶことが大切です。

    一つ目は「オープンソースCMS」です。
    代表例であるWordPress(ワードプレス)のように、プログラムの設計図(ソースコード)がインターネット上で一般公開されており、誰でも無料で利用できます。

    世界中の開発者によって日々新しい機能が追加され続けており、カスタマイズの自由度が非常に高いのが最大の魅力です。
    ただし、無料で利用できる反面、セキュリティ対策や万が一のトラブル対応はすべて自己責任で行う必要があります。

    二つ目は、企業が開発・販売している有料の「商用CMS」です。
    初期費用や年間のライセンス費用がかかりますが、その分、手厚いサポート体制や高度なセキュリティ機能が提供されるため、個人情報などを扱う大企業や官公庁の公式サイトなど、特に信頼性や安全性が求められるサイトで安心して利用されています。

    三つ目は「クラウドCMS」で、インターネット経由で提供されるサービスです。
    サーバーの準備が不要で、申し込み後すぐに利用開始できる手軽さが特徴です。

    月額制のサービスが多く、初期投資を抑えたい中小企業や個人事業主に人気ですが、オープンソース型に比べるとデザインや機能のカスタマイズ性に制限がある場合もあります。


    【失敗しない】自社に最適なCMSの選び方5つのポイント


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    世の中には数多くのCMSが存在するため、その中から自社に本当に最適なものを選ぶことは、Webサイト運営を成功させるための、非常に重要な第一歩と言えるでしょう。

    もし、目的や会社の規模に合わないCMSを選んでしまうと「操作が複雑すぎて、結局誰も更新しなくなってしまった」「必要な機能がなくて、後から高額な追加開発費用が発生した」「逆に機能が多すぎて、使わない機能のために無駄なコストを払い続けている」といった「こんなはずじゃなかった」という事態に陥りかねません。
    そうした導入後の失敗を避け、スムーズな運用を実現するためには、選定段階でしっかりとポイントを押さえておくことが何よりも大切です。

    これからご紹介する5つの選定ポイントは、いわばCMS選びの航海における「羅針盤」のようなものです。
    これらのポイントを一つひとつ丁寧に確認していくことで、選択肢が整理され、自社のニーズにぴったりと合った、長く付き合えるパートナーとしてのCMSを見つけ出すことができるはずです。


    2-1. 目的から選ぶ(ブログ、企業サイト、ECサイトなど)

    CMS選びで最も大切で、一番最初に考えるべきことは「そのWebサイトで何をしたいのか」という目的を明確にすることです。

    なぜなら、Webサイトの目的によって、CMSに求められる機能がまったく異なってくるからです。

    例えば、最新情報を発信してファンを増やしたり、役立つ情報を提供して未来のお客様を集めるためのブログやオウンドメディアを運営したいのであれば、記事の書きやすさやSEO対策機能、そして書いた記事を多くの人に広めるためのSNSとの連携機能が充実しているCMSが向いています。
    一方で、企業の信頼性やブランドイメージを社会に伝えるためのコーポレートサイト(企業公式サイト)であれば、洗練されたデザインが実現できるか、企業の信頼を損なわないようセキュリティは万全か、といった点が何よりも重要視されます。

    さらに、商品をオンラインで販売するECサイト(ネットショップ)を構築する場合には、お客様が商品を選んで購入するためのカート機能やクレジットカード決済機能、注文や在庫を管理する機能などが必須となります。
    このように、まずは「自分たちが作るサイトで何を達成したいのか」という目的をはっきりさせることが、数ある選択肢の中から最適なCMSを絞り込むための、ぶれない軸となるのです。


    2-2. 必要な機能と拡張性で選ぶ

    CMSを選ぶ際には、今すぐ使いたい機能がきちんと備わっているかを確認するのはもちろんですが、それと同じくらい「将来的な拡張性」も非常に重要な視点となります。

    ビジネスは生き物と同じで、常に変化し、成長していくものです。

    最初は小規模な情報発信サイトとしてスタートしたとしても、将来的には「海外のお客様向けに多言語サイトを作りたい」「会員だけが見られる限定コンテンツを配信したい」「マーケティングオートメーションツールと連携して、見込み客を自動で育成したい」といった、新しい要望が生まれてくるかもしれません。
    その時に、導入したCMSがそうしたビジネスの変化に柔軟に対応できるかどうかが、成長のチャンスを掴めるかどうかの分かれ道になります。

    例えば、WordPressの「プラグイン」のように、後からスマートフォンのアプリのように簡単に追加機能を取り入れられる仕組みがあるか、あるいは外部の様々なサービスとデータを連携させるための「API」という”つなぎこみ口”が提供されているかなどを、事前に確認しておきましょう。
    目先の機能だけでなく、長期的な視点で拡張性の高いCMSを選ぶことが、将来のビジネスチャンスを逃さないための賢い選択といえます。


    2-3. 予算と運用コストで選ぶ(初期費用・月額費用)

    CMSの導入を検討する上で、費用は避けて通れない重要な判断材料です。

    ただし、ここで注意したいのは、導入時にかかる初期費用という目先の金額だけで判断してはいけない、ということです。

    例えば、WordPressのようなオープンソースCMSは、ソフトウェア自体のライセンス費用は無料ですが、サイトを公開するためのサーバー代やドメイン代(インターネット上の住所代)が毎年かかります。
    さらに、セキュリティ対策や定期的なメンテナンスを外部の専門会社に委託する場合は、その保守費用も別途必要になります。
    一方で、商用CMSやクラウドCMSは、初期費用に加えて月額または年額の利用料が発生するのが一般的です。

    大切なのは、これらの費用をすべて含めた「総所有コスト(TCO: Total Cost of Ownership)」で比較検討することです。
    初期費用、月額・年額費用、サーバー代、メンテナンス費用、そして将来的な機能追加にかかる可能性のある費用までを総合的に見積もり、自社の予算内で無理なく継続的に運用していけるかどうかを、冷静に見極める必要があります。「安物買いの銭失い」にならないよう、長期的な視点でコストを考えましょう。


    2-4. セキュリティとサポート体制で選ぶ

    Webサイトは、企業の重要なデジタル資産であり、お客様からの信頼の証でもあります。

    そのため、悪意のある第三者によるサイバー攻撃からのサイト改ざんや、お客様の大切な個人情報が漏洩するといったリスクからサイトを守るためのセキュリティ対策は、CMS選びにおいて極めて重要なポイントです。

    特に、お客様の個人情報やクレジットカード情報を扱うECサイトなどでは、万全のセキュリティ体制が不可欠であり、ひとたび事故が起これば企業の信頼を根底から揺るがしかねません。
    CMS自体にどのようなセキュリティ機能が備わっているか、システムの弱点(脆弱性)が発見された場合に、迅速な修正プログラム(アップデート)が提供されるかなどを必ず確認しましょう。

    また、万が一のトラブルが発生した際に頼りになるのが、ベンダーによるサポート体制です。
    「操作方法がわからない」「急に表示がおかしくなった」といった問題が起きた時に、電話やメールで気軽に相談できる窓口はあるか、日本語で丁寧に対応してくれるか、サポートの対応時間は自社の業務時間に合っているかなど、安心して運用を任せられるサポートが整っているCMSを選ぶことで、サイト担当者の不安や負担を大きく軽減し、本来の業務であるコンテンツ作成などに集中することができます。


    【2025年最新】目的別おすすめCMS8選を徹底比較


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    ここまで、CMSの基本的な知識と、自社に合ったCMSを選ぶためのポイントについて解説してきました。

    ここからは、いよいよ具体的なCMSの紹介に入ります。

    世の中には国内外合わせて非常に多くのCMSが存在しますが、その中から2025年の最新情報に基づき、特に評価が高く人気のあるCMSを8つ、厳選してご紹介します。
    今回は、皆さんの目的がより明確になるように「ブログ・メディア運営」「コーポレートサイト」「ECサイト構築」そして少し専門的な「開発者向け」という4つのカテゴリーに分類しました。

    それぞれのCMSが持つ特徴や強み、どのような企業や担当者の方におすすめなのかを分かりやすく比較しながら解説していきます。
    ご自身の目的やWebサイトで実現したいことを思い浮かべながら読み進めてみてください。きっと、あなたのビジネスにとって最高のパートナーとなるCMSを見つける手助けになるはずです。


    3-1. 【比較表】おすすめCMS8選の機能・料金を一覧でチェック

    この後、一つひとつ詳しく解説していく8つのおすすめCMSについて、その特徴を一覧で比較できるように、特に重要なポイントを整理しました。

    この表を見ることで、それぞれのCMSがどのような目的や用途に向いているのか、全体像を素早く掴むことができます。

    例えば、ブログやメディア運営が目的なら、圧倒的なシェアとカスタマイズ性を誇る「WordPress」や、Webサイトをマーケティングの拠点にできる「HubSpot CMS」が有力な候補になります。
    企業の顔となるコーポレートサイトには、大規模サイトにも対応できる国産の安心感がある「HeartCore」、専門知識がなくても直感的な操作が魅力の「Wix」、そしてデザイン性の高いサイトをコード不要で実現する「STUDIO」がおすすめです。

    オンラインで商品を販売するECサイトを始めたいなら、世界標準の「Shopify」や、美しいデザインが特徴の「Squarespace」が良い選択肢となるでしょう。
    そして、開発の自由度を最大限に求めるなら、日本製のヘッドレスCMSである「microCMS」という選択肢があります。

    この後続く詳細な解説と合わせてご覧いただくことで、それぞれのCMSへの理解がぐっと深まり、自社にぴったりのツールがどれなのか、より具体的にイメージできるようになるでしょう。


    3-2. ブログやメディア運営におすすめのCMS

    ブログやオウンドメディアのように、コンテンツを頻繁に更新し、検索エンジンやSNSからの集客を通じて見込み客を獲得したり、ファンを育成したりすることを目的とするサイト運営には、それに特化した機能を持つCMSが適しています。

    この種のサイトで最も重要になるのは、担当者が日々の業務の中でストレスなく記事を執筆・公開できる「更新のしやすさ」です。

    操作が複雑だと、更新が滞ってしまい、メディアを立ち上げた意味がなくなってしまいます。
    それに加えて、書いた記事を多くの人に見つけてもらうために、検索結果で上位表示を狙うための「SEO対策のしやすさ」、そして将来的にメディアが成長して多くの読者が訪れても安定して動作し、様々な機能を追加できる「拡張性」も欠かせません。

    これからご紹介するWordPressとHubSpot CMSは、まさにこうしたメディア運営ならではのニーズに応えるための強力な機能を備えており、個人ブログから大企業のWebメディアまで、世界中の多くのサイトで採用されている実績豊富なCMSです。


    WordPress:圧倒的なシェアと自由度の高さ

    WordPress(ワードプレス)は、世界のWebサイトの4割以上で利用されている、まさにCMSの代名詞ともいえる、圧倒的なシェアを誇るオープンソースCMSです。

    その最大の魅力は、ソフトウェア自体は無料で利用できる手軽さと、まるでレゴブロックのように自由に組み立てられる、無限ともいえるカスタマイズ性の高さにあります。

    「テーマ」と呼ばれる数えきれないほど豊富なデザインテンプレートを使えば、プロが作ったような見栄えのサイトを簡単に構築できます。
    さらに「プラグイン」という拡張機能を導入することで、お問い合わせフォームの設置やSEO対策の強化、セキュリティの向上など、ありとあらゆる機能を追加することが可能です。

    世界中に膨大な数の利用者がいるため、操作方法で分からないことがあったり、トラブルが発生したりしても、インターネットで検索すればすぐに解決策の情報が見つかる点も、初心者にとっては非常に心強いポイントです。
    ただし、その高い自由度と引き換えに、サイトを公開するためのサーバーの契約やセキュリティ対策、定期的なソフトウェアのアップデート管理は自分で行う必要があり、ある程度のIT知識が求められる側面も持ち合わせています。


    HubSpot CMS:マーケティング機能が統合されたCMS

    HubSpot CMSは、単にWebサイトを作成・管理するだけのツールではありません。

    このCMSの最大の特徴は、CRM(顧客関係管理)システムを土台として、ブログ機能、SEOツール、Eメールマーケティング、MA(マーケティングオートメーション)といった、ビジネスを成長させるために必要なあらゆるマーケティング機能が、最初から一つに統合されている点にあります。

    これにより、Webサイトを訪れた人が「誰」で、どのページに興味を持ち、その後どのような行動を取ったのかといったデータを一元管理し、それぞれの顧客に合わせた最適なアプローチを自動で行うことが可能になります。
    例えば「料金ページを3回見たけれど、まだ問い合わせをしていない人」にだけ、特別な案内メールを自動で送るといった施策が実現できます。

    Webサイトを単なる情報発信の場として終わらせるのではなく、見込み客を獲得し、コミュニケーションを深め、最終的に優良顧客へと育成していくための強力な「エンジン」として活用したい企業にとって、HubSpot CMSは最適な選択肢となるでしょう。


    3-3. コーポレートサイトにおすすめのCMS

    企業の「顔」ともいえるコーポレートサイトは、お客様や取引先、株主、そして未来の従業員など、あらゆる関係者(ステークホルダー)に対して自社の情報を正確に伝え、信頼を築くための非常に重要なプラットフォームです。

    そのため、コーポレートサイト向けのCMSを選ぶ際には、企業のブランドイメージを的確に表現できる「デザインの自由度」や、企業の信頼性を担保する「堅牢なセキュリティ」が特に重視されます。

    また、プレスリリースやIR情報、採用情報といった、鮮度が重要なコンテンツを、広報や人事の担当者が迅速かつ簡単に更新できる「操作性」も欠かせない要素です。
    専門知識がなくても、誰でも簡単に情報発信できる環境が、企業のコミュニケーションを活性化させます。

    これからご紹介するHeartCore、Wix、STUDIOは、こうしたコーポレートサイトならではの厳しい要件を満たしながら、それぞれに異なる強みを持っています。
    企業の規模や、どのようなサイトを目指したいのかというビジョンに合わせて、最適なCMSを選ぶことができます。


    HeartCore:大規模サイトにも対応する高機能国産CMS

    HeartCore(ハートコア)は、特に金融機関や製造業、官公庁といった、セキュリティや信頼性が極めて厳しく問われる組織で多くの導入実績を持つ、日本製の高機能な商用CMSです。

    「安心と信頼」を最優先する企業にとって、非常に頼れる選択肢と言えるでしょう。

    その最大の強みは、数万ページにも及ぶような大規模なWebサイトでも安定して稼働する高いパフォーマンスと、外部からのサイバー攻撃を防ぐための高度なセキュリティ機能にあります。
    また、標準で多彩なデジタルマーケティング機能を搭載しており、サイト訪問者の過去の行動履歴に基づいて、表示するコンテンツやバナーを自動で変える「パーソナライゼーション」といった高度な施策も実現可能です。

    日本企業が開発しているため、管理画面やマニュアルがすべて自然な日本語であることはもちろん、導入前の相談から導入後の運用まで、手厚い日本語サポートを受けられる点も、企業が安心して導入できる大きな魅力です。
    信頼性と機能性を最優先し、本格的なWebガバナンス(サイト統制)を構築したい大企業に最適な選択肢といえるでしょう。


    Wix:直感的な操作が魅力のWebサイトビルダー

    Wix(ウィックス)は、HTMLやCSSといった専門知識が一切なくても、まるでパワーポイントで資料を作成するような感覚で、プロ並みのWebサイトを作成できるクラウド型のCMS(Webサイトビルダー)です。

    「とにかく手軽に、早く、コストを抑えて公式サイトを立ち上げたい」というニーズに完璧に応えてくれます。

    あらかじめプロのデザイナーが作成した、数百種類以上の非常に豊富なテンプレートが用意されており、その中から自社のイメージに合うものを選び、テキストや写真をドラッグ&ドロップで入れ替えていくだけで、驚くほど簡単に見栄えの良いサイトが完成します。
    Webサイトを公開するために必要なサーバーの契約や管理も一切不要なため、Webサイトの専門担当者がいない中小企業や個人事業主、店舗などが、まずは手軽に公式なコーポレートサイトを持ちたい、という場合に非常に適しています。

    その手軽さが最大の魅力である一方、一度選んだテンプレートを後から全く別のデザインのテンプレートに変更することはできない、といった制約もありますので、その点を理解した上で活用するのが良いでしょう。


    STUDIO:デザイン性の高いサイトをコード不要で実現

    STUDIO(スタジオ)は、特にデザインに強いこだわりを持つクリエイターや企業から絶大な支持を集めている、日本生まれのノーコードCMSです。

    「他社とは一線を画す、オリジナリティあふれるデザインでブランドを表現したい」という企業に最適です。

    最大の特徴は、プログラミングの知識が一切不要でありながら、まるでプロのWebデザイナーが使うツールのように、非常に自由度の高いデザインをゼロから構築できる点にあります。
    真っ白なキャンバスに、テキストボックスや画像を自由に配置し、余白やフォントの種類、文字の大きさをピクセル単位で細かく調整したり、スクロールに合わせて要素が滑らかに動くようなアニメーションを設定したりすることが可能です。

    デザイナーが思い描いた通りのビジュアルを、コーディングという専門的な作業を介さずに、そのままWebサイトとして公開できるため、制作プロセスが非常にスピーディに進みます。
    企業のブランドイメージを細部に至るまで徹底的に表現し、訪問者に強い印象を与える独創的なコーポレートサイトを構築したい場合に、最もその力を発揮するツールです。


    3-4. ECサイト構築におすすめのCMS

    オンラインで商品を販売するECサイト(ネットショップ)を構築するためには、通常のWebサイトとは異なる、専門的な機能が数多く求められます。

    商品を魅力的に見せるためのページ作成機能はもちろんのこと、お客様が商品を選んで購入手続きを進めるための「カート機能」、クレジットカードや電子マネーなど多様な支払い方法に対応するための「決済システムとの連携」、そして注文状況や商品の在庫を管理するための「バックオフィス機能」などが不可欠です。

    これらは、24時間365日稼働するオンライン店舗のスムーズな運営を支える心臓部とも言えるでしょう。
    これからご紹介するShopifyとSquarespaceは、これらのECサイト運営に必要な機能を網羅しつつ、専門家でなくても本格的なネットショップを開設できる、世界的に非常に人気の高いプラットフォームです。

    どちらも、ビジネスの成長に合わせて機能を追加したり、プランをアップグレードしたりできる柔軟性を備えているため、スモールスタートから大規模なビジネスまで対応可能です。


    Shopify:世界中で利用されるECプラットフォーム

    Shopify(ショッピファイ)は、個人経営の小さなショップから世界的な大企業まで、170か国以上で利用されている、世界No.1のシェアを誇るECサイト構築プラットフォームです。

    「これから本格的にネットショップを始めたい」と考える方にとって、まず最初に検討すべき、まさに”鉄板”の選択肢といえるでしょう。

    その人気の秘密は、比較的安価な月額料金で手軽に始められるにもかかわらず、ビジネスの成長に合わせて機能を無限に拡張できる、驚くべき柔軟性にあります。
    豊富なデザインテンプレートで美しいストアを簡単に構築できるほか「アプリ」と呼ばれる拡張機能を追加することで、毎月定額で商品を届けるサブスクリプション販売や、商品の予約販売、さらにはInstagramやFacebookといったSNSとの連携強化など、自社のビジネスモデルに合わせた自由自在なカスタマイズが可能です。

    多様な決済方法に標準で対応しており、販売チャネルもオンラインストアだけでなく、SNS上での販売や、実店舗で利用するPOSレジとの連携など、非常に幅広く対応しています。


    Squarespace:美しいデザインテンプレートが豊富

    Squarespace(スクエアスペース)は、特にデザイン性を重視するクリエイターやブランドから高い評価を得ているWebサイトビルダーで、ECサイトを構築するための機能も非常に強力です。

    その最大の魅力は、プロのデザイナーが手がけた、洗練されていてモダンなデザインテンプレートが豊富に用意されている点にあります。

    まるで海外のおしゃれなファッション誌やインテリア雑誌のような、ビジュアルで世界観を伝える美しいネットショップを、専門知識なしで簡単に作ることができます。
    そのため、アパレル、アクセサリー、アート作品、ハンドメイド雑貨など、商品の見た目やブランドイメージそのものが価値となるような商材との相性は抜群です。

    ただ商品を並べて売るだけでなく、デザイン性の高いブログ機能やEメールマーケティング機能も統合されているため、ブランドの背景にあるストーリーを伝えながらファンを増やし、商品を販売していくというスタイルを目指すスモールビジネスのオーナーにぴったりのプラットフォームです。


    3-5. 開発者向けのヘッドレスCMS

    ここでご紹介する「ヘッドレスCMS」は、これまで解説してきたCMSとは少し考え方が異なる、より専門的で自由度の高い、上級者向けのツールです。

    一般的なCMSが、コンテンツを管理する機能(バックエンド)と、サイトの見た目として表示する機能(フロントエンド)を一体で提供するのに対し、ヘッドレスCMSはコンテンツを管理・保存するバックエンド機能のみを提供します。

    つまり、サイトの見た目を作る「頭(ヘッド)」の部分がない、というわけです。
    では、見た目がないのにどうやって表示するのかというと、管理しているコンテンツは「API」という仕組みを通じて、純粋なデータとして配信されます。

    この仕組みにより、開発者はWebサイトだけでなく、スマートフォンアプリ、商業施設のデジタルサイネージ、スマートスピーカーなど、表示する媒体を限定されずに、最新の技術を使って自由にフロントエンドを構築できます。
    企業にとっては、一つのコンテンツを様々なチャネルで再利用する「ワンソース・マルチユース」を実現できるという大きなメリットがあります。


    microCMS:APIベースの日本製ヘッドレスCMS

    microCMS(マイクロシーエムエス)は、日本で開発・提供されているヘッドレスCMSとして、国内の多くの先進的な企業や開発者から高い人気を集めています。

    ヘッドレスCMSは専門的なツールですが、microCMSの大きな魅力は、開発者ではないマーケティング担当者や編集者でも直感的に操作できる、非常に分かりやすく洗練された管理画面にあります。

    コンテンツの入力は、まるで普段使い慣れたブログサービスのように簡単に行えるため、エンジニアにいちいち依頼することなく、非開発メンバーが主体となってスピーディーに情報発信を行うことが可能です。
    また、APIの応答速度が非常に高速であることも大きな特徴で、ページの表示速度がユーザー体験やSEO評価に直結する現代のWebサイトやアプリケーション開発において、これは大きなアドバンテージとなります。

    もちろん、日本で開発されているため、日本語による手厚いサポート体制も整っており、ヘッドレスCMSを初めて導入する企業や、開発者とビジネスサイドが円滑に連携しながらプロジェクトを進めたいチームにとって、非常に心強い選択肢となるでしょう。


    CMS導入を成功に導くための次のステップ


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    ここまで、様々なCMSの選び方や、具体的なツールについて詳しく見てきました。

    しかし、最適なCMSを選んで導入契約をすれば、それで終わりというわけではありません。

    むしろ、そこからが本当のスタートです。
    せっかく高機能で素晴らしいCMSを導入しても、それを使いこなせず、Webサイトが全く更新されずに放置されてしまっては、まさに「宝の持ち腐れ」です。

    CMSというツールを、真にビジネスの成果へとつなげるためには、導入前の周到な準備と、導入後の継続的な運用計画が何よりも重要になります。
    この最後のセクションでは、CMS導入を成功というゴールに導くために欠かせない、具体的なチェックリストや、多くの企業が陥りがちな失敗例とその対策について解説します。

    最後までお読みいただくことで、スムーズな導入と効果的なサイト運営を実現するための、具体的な次の一歩が見えてくるはずです。


    4-1. 導入前に確認すべき3つのチェックリスト

    CMSの導入を最終決定し、契約ボタンを押す前に、必ず確認しておきたい3つの重要なチェックリストがあります。

    これらを事前にチーム内で共有し、クリアにしておくことで、導入後の「こんなはずじゃなかった」という後悔を未然に防ぐことができます。

    一つ目は「目的とKPIは明確か?」です。
    何のためにCMSを導入し、そのWebサイトを通じてどのような成果を目指すのか、具体的な数値目標(KPI)を設定しましょう。

    例えば「月間のお問い合わせ数を20件増やす」「新製品に関する資料請求数を現在の倍にする」など、誰が見ても達成度がわかる目標を立てることが重要です。
    二つ目は「運用体制は整っているか?」です。

    誰が、いつ、どのようなコンテンツを作成・更新するのか、公開前の承認フローはどうするのか、といった具体的な運用ルールと担当者をあらかじめ決めておく必要があります。「誰かがやってくれるだろう」という状態では、サイトは必ず放置されてしまいます。
    三つ目は「移行計画は現実的か?」です。

    もし既存のサイトがあれば、そこから新しいCMSへコンテンツ(文章や画像)を移行するための作業時間やコスト、そして新しいCMSの操作方法に担当者が慣れるまでの学習期間を、希望的観測ではなく現実的に見積もっておくことが、スムーズなスタートを切るために不可欠です。


    4-2. CMS導入後のよくある失敗とその対策

    CMSを導入した後に、多くの企業が直面しがちな、いくつかの典型的な失敗パターンがあります。

    先輩たちの失敗事例とその対策をあらかじめ知っておくことで、同じ轍を踏むのを避けられます。

    最も多い失敗は「最初の数回は更新したが、その後コンテンツが全く更新されない」というものです。
    これを防ぐためには、導入前に「コンテンツカレンダー」を作成し「誰が・いつ・どのようなテーマで情報を発信するのか」を計画的に管理する体制を整えることが非常に有効です。

    次に「機能が複雑で、結局一部の人しか使いこなせない」という失敗です。
    この対策としては、導入前に無料トライアル期間などを活用して、実際にコンテンツを更新する予定の担当者が操作性を十分に試し、自社のITスキルレベルに合っているかを厳しく確認することが重要です。

    また、WordPressのようなオープンソースCMSでよくあるのが「セキュリティ対策を怠り、サイトが改ざんされるなどのインシデントが発生する」ことです。
    これを防ぐには、CMS本体やプラグインのバージョンを常に最新の状態に保つ、信頼できるサーバーを選ぶといった基本的なセキュリティ対策を「面倒だから」と後回しにせず、運用ルールとして徹底することが不可欠です。


    4-3. CMS選定から運用までプロに相談したい方へ【マーケティングPMOサービス資料ダウンロード】

    ここまでお読みいただき、CMS選びが単なるツール選定ではなく、自社のビジネスの未来を左右する重要な戦略的決断であることを、深くご理解いただけたかと思います。

    数ある選択肢の中から本当に自社に最適なものを見つけ出し、導入後の運用をスムーズに軌道に乗せ、そしてWebサイトから具体的な成果を生み出し続けることは、決して簡単な道のりではありません。

    もし「結局、自社に最適なCMSがどれなのか、専門家でないと判断できない」「導入後の運用体制をどう構築すればいいか不安だ」「Webサイトを活用して、本気でビジネスを成長させていきたい」といったお悩みをお持ちでしたら、専門家の知見を借りることも有効な選択肢の一つです。
    私たちパーソルビジネスプロセスデザインの「マーケティングPMOサービス」では、お客様のビジネスゴールに深く寄り添い、特定のベンダーに偏らない中立的な立場から最適なCMSの選定、導入支援、そして成果を最大化するための運用改善までをトータルでサポートいたします。

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