BPR推進を成功させる進め方|DX・業務改革担当者向け体制づくりのコツ

BPR推進を成功させる進め方|DX・業務改革担当者向け体制づくりのコツ

「会社の生産性を高めたい」と意気込んでBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)を始めたものの、なぜかプロジェクトが前に進まない…。そんな悩みを抱えていませんか?

良かれと思って始めた改革が、現場からは「かえって手間が増えた」と不満の声が上がり、経営層からは「成果はまだか」とプレッシャーをかけられる。いつの間にか、推進担当者だけが孤立しているような感覚に陥っているかもしれません。

実は、BPRがうまくいかないのには、失敗してしまう企業に共通する「典型的なパターン」が存在します。その多くは、プロジェクトの目的が曖昧なまま見切り発車してしまったり、現場の協力を得られないままトップダウンで進めてしまったりすることに起因しているのです。

この記事では、BPR推進で多くの担当者がつまずきがちな「壁」の正体を解き明かし、改革を成功に導くための具体的な進め方と体制づくりのコツを、誰にでも分かるように丁寧に解説します。正しい手順を知れば、あなたの会社のBPRはきっと成功へと向かうはずです。

目次

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    BPR推進がうまくいかない本当の理由とは?


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    多くの企業が、日々の業務をもっと効率的にしたり、会社全体の生産性を高めたりするために、BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)という取り組みに挑戦しています。しかし、残念ながら、すべてのプロジェクトが思い描いたような成功を収めているわけではありません。その裏側には、失敗してしまう企業に共通する、いくつかの典型的なパターンが存在しているのです。
    そもそもBPRとは、普段行っているちょっとした業務改善とは異なり、今ある仕事のやり方をゼロから見直し、まったく新しい形に作り変える、非常に大掛かりな改革活動を指します。そのため、問題の表面だけをなぞるような中途半端な改善で終わってしまったり、関係部署の人たちの協力が思うように得られなかったりすると、プロジェクトが途中で進まなくなってしまうケースが後を絶ちません。
    BPRを成功というゴールへ導くためには、何よりもまず「なぜBPRはうまくいかないのか?」という、失敗の理由を深く、そして正しく理解することが、すべての始まりとなります。この記事では、BPRの推進を阻む代表的な「壁」と、その壁を乗り越えるための具体的な方法について、初めてBPRに触れる方にも分かりやすいように、一つひとつ丁寧に解説していきます。


    1-1. 目的が曖昧なままの見切り発車

    BPRが失敗に終わってしまう最も大きな原因の一つとして挙げられるのが「一体、何のためにこの改革を行うのか?」というプロジェクトの根幹となる目的が、はっきりしないままスタートしてしまうケースです。例えば「最近よく聞くDX(デジタルトランスフォーメーション)が流行っているから」「とにかく理由は何でもいいから、コストを削減したい」といった、漠然とした動機だけでは、改革という長い航海の進むべき方角が定まりません。
    目的が曖昧だと、膨大な業務の中から「どの業務」を「どのように変えるべきか」という具体的な判断を下すための基準がなく、気持ちを一つにすることも難しくなります。その結果、部分的に新しいITツールを導入しただけで満足してしまったり、会議で意見ばかりが飛び交って時間だけが過ぎてしまったりと、結局何も変わらないという残念な結末を迎えてしまうのです。
    BPRを成功させるためには、プロジェクトを開始する前に、まず「顧客満足度を今の1.5倍にする」「新商品を市場に投入するまでの期間を半分に短縮する」といった、具体的で、かつ成果を数字で測れるような目標を設定することが不可欠です。この明確な目標こそが、改革プロジェクトを導くための、信頼できる羅針盤の役割を果たしてくれるのです。


    1-2. 現場の抵抗を招くトップダウンだけの推進

    BPRのような大きな改革において、経営トップの「会社を良くしたい」という強いリーダーシップは絶対に欠かせない要素です。しかし、意思決定が、日々の業務を実際に動かしている現場の実情を無視した、トップダウンになってしまうと、かえって改革の進行を妨げる大きな抵抗勢力を生み出す原因となってしまいます。
    なぜなら、毎日の仕事の流れや、どこに問題が潜んでいるのかを最も深く理解しているのは、他の誰でもなく、現場で汗を流して働いている従業員一人ひとりだからです。彼らの長年培ってきた知恵を無視して、経営層だけで考えた理想論に基づいた新しい業務プロセスを設計し一方的に押し付けても、現場は混乱するばかりでしょう。
    「新しいやり方は、今までよりもかえって手間が増える」「こんなやり方は、現実の業務では絶対に無理だ」といった不満が次々と噴出し、「やらされ感」が蔓延してしまいます。これでは改革が形だけのものになり、最悪の場合、むしろ生産性が低下してしまうという事態にもなりかねません。BPRは、経営層が示す未来のビジョンと、現場が持つ実践的な知恵が美しく融合して初めて成功するものです。計画を立てる最初の段階から現場のキーパーソンをチームに迎え入れ、対話を重ねながら「一緒に改革を創り上げていく」という姿勢が、スムーズな推進には何よりも大切なのです。


    BPR推進を成功に導くための事前準備


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    BPRプロジェクトを成功というゴールテープに導くためには、いきなり改革の実行に着手するのではなく、その前段階である「周到な事前準備」が他の何よりも重要になります。実際に失敗してしまったプロジェクトの多くは、この準備段階を軽視し、十分な計画がないまま見切り発車してしまったケースがほとんどを占めています。
    成功への揺るぎない土台を固めるためには、まず「誰がこの改革を推進するのか」という責任の所在を明確にする「体制づくり」を行い、次に「私たちの会社の現状はどうなっているのか」を客観的なデータで正確に把握する「現状分析」、そして最後に「この改革でどこを目指すのか」という具体的なゴールを全員で共有する「目標設定」が必要です。
    この3つのステップを行うことで、プロジェクトが進むべき方向性が明確になり、関係者全員が同じ目標に向かって足並みを揃えることができます。その結果、効果的な改革をスムーズに実行することが可能になるのです。ここからは、BPRを成功させるために絶対に欠かせない、これら3つの事前準備について、それぞれ具体的に何をすべきなのかを詳しく見ていきましょう。


    2-1. 推進体制の構築|誰を巻き込むべきか?

    BPRは、経理部だけ、営業部だけといった、一つの部署だけの取り組みで完結するものではありません。会社全体を巻き込む組織横断的な改革を成功させるためには、まず最初に、適切なメンバーを集めた強力な推進体制を構築することが、すべての始まりとなります。
    この体制には、まずプロジェクトの最終的な意思決定を行い、改革に必要なリソースを確保する責任を持つ、経営層や役員クラスの「プロジェクトオーナー」の存在が不可欠です。そして、プロジェクト全体の進捗を管理し、各部門との間で発生する複雑な調整役を一手に引き受ける「プロジェクトマネージャー」を任命します。
    さらに重要なのが、改革の対象となる各部門から、その業務に誰よりも精通し、周囲からの信頼も厚いエース級の社員をメンバーとして選出することです。彼らは、現場のリアルな声を計画に反映させるだけでなく、新しい業務プロセスを現場に広めていく際の「伝道師」としての役割も担うキーパーソンになります。加えて、システムの変更が伴うケースが多いため、IT部門の担当者も計画の早い段階からチームに加えることで、技術的に実現可能かどうかを判断し、後々の手戻りを防ぐことができます。


    2-2. 現状業務の徹底的な可視化と課題の洗い出し

    効果的な改革案を生み出すための大前提として、まずは「現状の業務プロセス」、専門的な言葉で言う「As-Is(アズイズ)モデル」を、どこまでも正確に把握することが絶対に不可欠です。多くの企業では、特定の社員しかやり方を知らない「属人化」した業務があったり、作られた当時から更新されていない古いマニュアルが放置されていたりして、関係者でさえ業務全体の流れを正確に理解できていないケースが少なくありません。
    そこで、実際に業務を行っている担当者にヒアリングを行ったり、業務の様子を観察したりすることを通じて「誰が」「いつ」「何を」「どのように」行っているのかを、業務フロー図や業務記述書といった、誰もが見てわかる形ですべて洗い出し「可視化」する作業を行います。
    この地道な可視化のプロセスを通じて「そもそも、なぜこの作業は必要なのだろうか?」「いつも、この部分で承認待ちの時間が長く発生している」といった、これまで当たり前だと思って見過ごされてきた無駄な作業、複数の部署で行われている重複業務、そして業務全体の流れを滞らせているボトルネックといった課題が、客観的な事実として次々と浮かび上がってくるのです。個人の感覚や思い込みに頼るのではなく、誰もが納得できる事実に基づいて課題を特定することが、的確なBPRを実現するための重要な第一歩となります。


    2-3. 明確な目標設定と評価指標(KPI)の決定

    現状の業務を可視化し、そこに潜む課題が明らかになったら、次はこのBPRプロジェクトを通じて「最終的に何を目指すのか」という具体的な目標を設定するステップに移ります。ここで設定する目標は「全社のコストを30%削減する」「契約書の承認プロセスにかかる時間を平均5日から1日に短縮する」「お客様からの操作方法に関する問い合わせ件数を半分に減らす」といった、誰が聞いても解釈がブレることがない、具体的で測定可能なものであることが極めて重要です。
    そして、その目標がどの程度達成できたのかを客観的に測るための「物差し」として、KPI(重要業績評価指標)を設定します。例えば、コスト削減が目標であれば「各部門の人件費」や「外部委託費用」、時間短縮が目標であれば「一つの業務にかかる平均処理時間」などがKPIの具体的な項目になります。
    このように明確な目標とKPIがあることで、プロジェクトの進捗状況を定期的に確認し、計画通りに進んでいない場合には、その原因を分析して軌道修正を行うことが可能になります。このゴール設定こそが、困難な改革プロジェクトを最後まで推し進めるための、強力なエンジンそのものになるのです。


    BPR推進の具体的な5つのステップ


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    事前準備によって改革の土台をしっかりと固めたら、いよいよBPRを具体的なアクションに移していく実行フェーズに入ります。BPRの実行は、思いつくまま闇雲に進めるのではなく、体系的に整理されたステップに沿って進めることが、成功の確率を大きく高めるための秘訣です。
    一般的に、BPRは「①改革対象の業務を選ぶ」ことから始まり「②理想の業務プロセスを設計する」「③具体的な実行計画を立てる」「④新しいプロセスを導入する」、そして最後に「⑤効果を測定し、改善を続ける」という5つのステップで進められます。
    この一連の流れを正しく理解し、着実に改革を実現していくことができるようになります。ここからは、BPRを成功に導くための具体的な5つのステップについて、それぞれの段階で何をすべきかを詳しく解説していきます。この流れをマスターすれば、あなたも自信を持ってBPRプロジェクトをリードできるリーダーになれるはずです。


    3-1. ステップ1:対象業務の選定と範囲の定義

    BPRを推進するにあたって、社内に存在するすべての業務を一度に改革しようと試みるのは、残念ながら現実的ではありません。会社の持つリソースは限られていますし、一度にあまりにも多くの変更を行うと、現場の従業員が対応しきれずに大きな混乱を招き、かえって生産性を低下させてしまう危険性すらあります。
    そのため、BPRにおける最初のステップとして、数ある業務の中から、今回の改革の対象とする業務を選び出し、その範囲を明確に定義することが非常に重要になります。どの業務を改革の対象にすべきかを選ぶ際には「課題の大きさ(業務全体の流れを最も滞らせているボトルネックはどこか)」「改善によるインパクト(改革が成功した際に、経営に与える貢献度が大きいか)」「実行のしやすさ(比較的少ないリソースで始められるか)」といった複数の観点から総合的に評価し、優先順位をつけることが大切です。
    例えば、複数の部門にまたがっており、多くの手作業や承認待ちの時間が発生している請求書の発行・処理プロセスなどは、BPRの対象として選ぶことで非常に大きな効果が期待できます。ここで改革の範囲を明確に区切ることによって、プロジェクトの目的が途中でぶれることなく、限られた貴重なリソースを集中して投下することが可能になるのです。


    3-2. ステップ2:理想の業務プロセス(To-Be)の設計

    改革の対象とする業務の範囲が明確に決まったら、現状の分析で見つかった課題を根本的に解決する、会社にとって「あるべき理想の業務プロセス」、いわゆる「To-Beモデル」を設計するステップに入ります。このステップで最も重要になる心構えは、既存のやり方や「昔からこうだったから」という常識、組織のルールといった制約に一切とらわれず、まっさらな状態から考える「ゼロベース思考」です。
    「もし、今この業務をゼロから新たに作るとしたら、どういう形が最も効率的だろうか?」という視点に立ち、抜本的なアイデアを自由に探求します。例えば「この承認プロセスは、本当に必要なのだろうか?」「この単純な入力作業は、RPAなどのツールで自動化できないだろうか?」「そもそも、この業務は専門の外部企業にアウトソーシングできないだろうか?」といった問いを次々と立て、あらゆる常識を疑ってみることが求められます。
    最新のITツールの活用、業務の一箇所への集約や逆に各拠点への分散、担当者の役割分担の見直しなど、考えられるあらゆる可能性をテーブルの上に乗せて検討します。関係者でワークショップを開催し、役職や立場に関係なく自由に意見を出し合うことで、これまで誰も思いつかなかったような、革新的な業務プロセスが生まれる可能性が大いに高まるでしょう。


    3-3. ステップ3:実行計画の策定とシミュレーション

    理想の業務プロセスという未来の設計図が描けたら、それを現実のものとするための具体的な実行計画、つまり改革のゴールまでの道のりを示した「ロードマップ」を作成します。この計画には「誰が」「何を」「いつまでに」行うのかという詳細なタスクリスト、各タスクの責任者、そして無理のない明確なスケジュールが含まれている必要があります。
    新しい業務システムの開発や導入、誰でもわかるような新しい業務マニュアルの作成、従業員への操作研修の実施など、理想のプロセスを実現するために必要な作業をすべて洗い出し、タスク同士の依存関係(この作業が終わらないと次に進めない、など)を考慮しながら、現実的な計画へと落とし込んでいきます。
    また、新しいプロセスをいきなり全社で導入する前に、本当に計画通りうまく機能するのか、予期せぬ問題点やトラブルは発生しないかを確認するために、小規模な範囲で試験的に導入してみることが非常に有効です。ここで得られた現場からの貴重なフィードバックをもとに計画を修正することで、全社展開した際の大きな失敗リスクを大幅に低減させることができるのです。


    3-4. ステップ4:新業務プロセスの導入と定着化支援

    いよいよ、策定した実行計画に基づいて、設計した新しい業務プロセスを実際の現場に導入していく段階です。しかし、単に新しいルールブックを配布したり、新しいシステムを導入したりしただけでは、BPRは決して成功しません。このステップで最も重要なのは、現場で働く従業員一人ひとりが、新しいやり方へスムーズに移行し、それが当たり前の日常業務として「定着」することです。
    そのためには、プロジェクトチームによる手厚い支援体制が不可欠となります。なぜ今この改革が必要なのか、新しいプロセスによって何がどう変わり、どのようなメリットがあるのかを丁寧に説明する研修会を実施したり、いつでも業務のやり方を確認できる分かりやすい動画マニュアルやFAQサイトを整備したりすることが重要です。新しいやり方に慣れるまでは、どうしても疑問や不安がつきものです。
    特に導入直後は、操作方法に関する質問や予期せぬトラブルが多発することが予想されるため、専門のヘルプデスクを一時的に設置したり、各部署に気軽に相談できるキーパーソンを配置したりするなど、現場の不安を解消し、積極的にサポートする体制を整えることが、新しいプロセスの早期定着を成功させるための鍵となります。


    3-5. ステップ5:効果測定と継続的な改善

    BPRは、新しい業務プロセスを導入したら終わり、という一回きりの花火のようなイベントではありません。改革を実行した後、その効果が本当に出ているのかを客観的なデータで評価し、発見された新たな課題に対して、さらなる改善を続けていくことが極めて重要です。この継続的な活動こそが、BPRの真髄ともいえます。
    そのために活用するのが、事前準備の段階で設定したKPI(重要業績評価指標)です。改革後、このKPIを定期的に測定し、目標としていた数値と実際の実績値を比較・分析します。もし目標を達成できていなければ、その原因はどこにあるのか(新しいシステムが使いにくいのか、ルールが守られていないのか等)を深掘りし、追加の改善策を検討・実行していきます。
    この「計画(Plan)→実行(Do)→評価(Check)→改善(Action)」というPDCAサイクルを回し続けることで、業務プロセスは常にその時々の状況に合わせて最適化されていきます。市場環境やお客様のニーズ、そしてテクノロジーは絶えず変化し続けます。その変化に柔軟に対応し、終わりのない「継続的な改善活動」として組織の文化に根付かせることが、最終的なゴールとなるのです。


    BPR推進を加速させるポイントと次の打ち手


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    ここまで解説してきたBPRの基本的なステップを理解した上で、さらにプロジェクトの成功確率を高め、改革のスピードを加速させるためには、いくつか押さえておくべき重要なポイントが存在します。これらは、プロジェクトを前に進める推進力そのものに関わる要素であり、BPRを単なる一部分の業務改善で終わらせるか、会社全体の経営を変革するほどの大きなインパクトをもたらすかの分かれ道ともいえるでしょう。
    特に、組織全体を一つの方向に動かすための強力な後ろ盾と、社内の常識にとらわれない客観的な視点を取り入れることは、複雑で困難を伴うBPRプロジェクトを力強く前進させるための、いわば車の両輪となります。
    ここでは、BPRを成功へと導くための決定的なポイントを2つご紹介するとともに、この記事を読んでBPRの重要性に気づき、関心を持ったあなたが、次にとるべき具体的なアクションについてご提案します。


    4-1. 成功の鍵は経営層の強いコミットメント

    BPRは、部門間の利害が対立したり、長年慣れ親しんだ業務フローを根本から変更したりする必要があるため、しばしば組織内に「痛み」を伴う改革となります。現場からは「今のやり方を変えたくない」という抵抗の声が上がったり、各部門が自分たちの都合を優先する「部分最適」を主張したりする場面に直面することも少なくありません。
    こうした困難な状況を乗り越え、改革を最後までやり遂げるためには、経営層の「何としてもこの改革を成功させるのだ」という非常に強い意志と、決して揺らぐことのない一貫した「コミットメント(約束・関与)」が絶対に不可欠です。経営層が自らの言葉で、なぜ今この改革が必要なのかというビジョンや目的を、全社員に向けて繰り返し、情熱を持って発信し続けることが重要です。
    また、言葉だけでなく、改革に必要な予算や優秀な人員といったリソースを十分に確保し、部門間の調整が難航した際には最終的な意思決定を下すなど、プロジェクトの強力な後ろ盾となる役割が求められます。経営層の本気度が全社員に伝わって初めて、会社全体が一体となって改革に取り組むという、巨大な推進力が生まれるのです。


    4-2. 外部の専門家を活用し客観的な視点を取り入れる

    人は誰でも、長年同じ組織、同じ環境にいると、どうしても既存のやり方や社内の常識が「当たり前」になってしまい、それが非効率であったとしても、課題そのものに気づきにくくなることがあります。また、社内の人間関係や過去の経緯といった「しがらみ」から、本当は必要だと分かっていても、抜本的な改革案を声高に提案しにくいというケースも少なくありません。
    このような、組織内部だけでは乗り越えがたい限界を突破するために、BPRに関する豊富な知見と経験を持つ外部のコンサルタントなど、専門家の力を借りることは非常に有効な手段です。専門家は、数多くの他社での成功事例や失敗事例、そして最新のテクノロジーに関する深い知識を持っており、何よりも「第三者」としての公平で客観的な視点から、自社の業務プロセスを冷静に分析してくれます。
    これにより、社内のメンバーだけでは決して見つけられなかった根本的な問題点や、自分たちでは思いもよらなかったような革新的な解決策が見つかる可能性が飛躍的に高まります。専門家の知見をうまく活用することは、時間と労力を節約し、BPRを成功へと導くための近道と言えるでしょう。


    4-3. BPR推進の第一歩は業務プロセス改善診断から

    ここまで、BPRを成功させるための進め方や重要なポイントについて詳しく解説してきましたが「改革の重要性はよくわかったけれど、具体的に何から手をつければいいのか見当もつかない」「自社のメンバーやリソースだけで、これほど大きなプロジェクトを進めるのは不安だ」と感じている方も多いのではないでしょうか。
    BPRは、成功すれば非常に大きな成果が期待できる一方で、その推進には専門的な知識と多くのノウハウが求められる、難易度の高いプロジェクトであることも事実です。もしあなたが、日々の業務プロセスの非効率さに課題を感じ、本格的な改革への第一歩を踏み出したいと真剣にお考えなら、まずはその道のプロフェッショナルである専門家の知見に触れてみることをお勧めします。
    当社パーソルビジネスプロセスデザインが提供する「業務プロセス改善コンサルティングサービス」に関する資料では、BPR推進の第一歩としてぴったりの「業務プロセス改善診断プラン」など、弊社が提供するソリューションを詳しく紹介しています。無料でダウンロードできますので、ぜひこの機会に資料を手に取り、貴社の課題解決に向けたヒントを見つけてください。

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