株式会社ALUHA|AI活用でSEO記事の制作工数を劇的に削減。独自のB2Bマーケティング論を持つプロが選んだ「第3の選択肢」

株式会社ALUHA

業種
コンサルティング業
導入部署・部門
全社

課題・背景

・事業の拡大に伴いコンサル業務が多忙となり、記事制作の時間確保が困難に。外部ライターに依頼するも、専門性の高いテーマでは期待する品質を得られず、代表自身で執筆せざるを得ない状況が続いていた。
・時間的制約がある中で記事の品質を維持するというジレンマが課題となり、記事の「魂」を込められない状態に悩んでいた。

取り組み内容

・「マーケティングコンテンツ生成のゼロ化」サービスを活用し、記事制作の一部プロセスをAIにアウトソース。テーマ設定やSEOキーワード選定は代表が担当し、タイトル・構成案作成から記事ドラフトの生成までをAIが担う仕組みを構築。
・AI活用により時間の大幅な短縮を実現し、代表自身が最終品質チェックと手直しに集中できる環境を整備。

成果

・記事制作の時間的コストを劇的に削減。ライター依頼時よりも短期間で「完成初稿」を生成し、他業務への集中が可能に。
・AIが提供するフラットな視点により、新しい切り口や示唆に富んだコンテンツが生成され、検索順位の向上など具体的な成果も発揮。

今後の取り組み

・AIをSEOコンテンツ制作だけでなく、メルマガ作成やホットリード抽出など、B2Bマーケティング全体に活用を拡大。
・パーソルの知見を活かし、テーマとAIの相性を企画段階から検討することで、さらなる効率化と価値創造を目指しながら、クライアントへのサービス紹介も積極的に行っていきたい。

目次

    本事例の概要

    B2Bマーケティングのプロフェッショナルが、事業拡大に伴い深刻化した自社のオウンドメディアにおけるコンテンツ制作の課題に対し、AI活用という「第3の選択肢」を導入。

    代表取締役の工数を劇的に削減しながら、いかにしてコンテンツの品質を維持・向上させ、事業成長を加速させたのかを追う。


    本事例のポイント

    1. 1. 専門家自身が執筆する故の「時間と品質のジレンマ」という明確な課題
    2. 2. 他社比較なしで即決した「コンテンツ作成ゼロ化」というサービスの魅力
    3. 3. AI活用による「工数削減」と「新たな視点の発見」という二重の効果

    多忙を極める中でのコンテンツ制作。「魂を込めた記事」が書けないジレンマ

    ― まず、ALUHA様の事業内容と、今回サービスを導入された背景についてお聞かせください。


    荻野様 株式会社ALUHAは、B2B、つまり法人向けビジネスに特化したマーケティングと営業のコンサルティング会社です。
    私と妻の2名で経営しており、コンサルティング業務の傍ら、自社の集客の要であるオウンドメディアの記事執筆を、代表である私自身が担当してきました。


    創業当初はまだ顧客も少なく時間があったので、「1日1本」というペースで記事を書き続けることができました。
    しかし、事業が拡大しお客様が増えるにつれて、コンサルティング業務が多忙を極め、記事を書く時間を確保するのが物理的に困難になっていったのです。

    もちろん、外部のSEOライターの方に依頼することも並行して行っていたのですが、そこでも別の課題を感じていました。


    ― その「別の課題」というのは、具体的にどのようなことだったのでしょうか。


    荻野様 一番は、やはりコンテンツの専門性です。
    例えば、弊社では「バランスベースドマーケティング(BBM)」という独自の手法を提唱しており、これはB2Bマーケティングにおける普遍的なジレンマを解決するための考え方です。

    LTVのような「質」を重視すれば見込み客の「量」が減り、「量」を追い求めれば「質」が下がる。
    BBMは、この質と量のバランスを事業フェーズや市場環境に応じて最適化し、利益の最大化を目指します。


    こうした独自性が高く専門的なテーマになると、外部のライターの方に意図を正確に伝え、求める品質の記事を書いてもらうのは非常に難しい。

    結果として、最も重要な記事は、どうしても自分で書かざるを得ませんでした。


    ― 専門性が高いがゆえの難しさがあったのですね。結果的にご自身で執筆せざるを得ない状況で、一番の課題は何でしたか。


    荻野様 まさしくそれが一番の課題で、時間との戦いでした。
    昨年頃は「最低でも月2本」という目標を立てていましたが、それすら厳しい。時間がない中で生み出す記事は、どうしても「公開すること」自体が目的になってしまい、本来お客様に届けたい“魂”が込められているか、質の高いコンテンツになっているか、という点で強い疑問を感じるようになりました。

    時間的制約の中で品質を維持しなければならないというジレンマに、常に悩まされていましたね。


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    きっかけは顧客からの質問。「自分ごと」として刺さったAI活用のセミナー

    ― そのような課題を抱える中で、AIの活用を意識し始めたきっかけは何だったのでしょうか。


    荻野様 直接のきっかけは、お客様でした。
    弊社のお客様には大手のIT企業や製造業が多く、皆様がAIを使い始めたのです。打ち合わせの中でも「マーケティングでAIはどう使えるのか」「荻野さんはどう思うか」といったご質問をいただく機会が急激に増えました。それが昨年の秋から年末にかけてのことです。

    お客様にアドバイスをする立場の私がAIを使っていなければ、全く説得力がありません。
    これはもう待ったなしの状況だと感じ、今年に入ってから本格的にAIの活用法を調べ始めました。


    そんな折、パーソルさんのセミナーで「マーケティングコンテンツ生成のゼロ化」というサービスを知ったのです。このキャッチコピーが、私の抱える課題にあまりにも的確に響きました。
    「私のためのサービスじゃないか」と、まさに「自分ごと」として刺さった感覚です。


    ですので、他社サービスとの比較検討は一切していません。以前からお客様を通じてパーソルさんの良い評判も伺っており、信頼できると感じたことも後押しになりました。
    テストマーケティングも兼ねて投資してみようと、すぐに決断しました。


    具体的な協業プロセスと、AIの得意・不得意

    ― サービス導入後の具体的な協業プロセスについて教えていただけますか?


    荻野様 まず私が、①課題データベースを分析してテーマを決め、②検索意図を分析してSEOキーワードを決定します。
    この部分は弊社の根幹に関わるため、私でなければできません。
    次に、パーソルさんと共同で③タイトルと構成案を作成し、その後、④記事作成から⑥完成初稿の作成までをパーソルさんにお願いしました。

    そして最後に、⑦私が最終的な品質チェックと手直しを加えて公開する、という流れです。
    この③から⑥のプロセスをAIが担ってくれることで、時間の大幅な短縮と品質の維持、スピード感の向上というメリットを享受できました。


    ― プロセスを進める上で、何か印象に残っていることはありますか?


    荻野様 パーソルさんとはコミュニケーションツールを使用しやり取りしていました。お互い密に連携しながら進められたので、プロセス自体に不満はありません。


    ただ、運用してみて分かったのは、やはりテーマによってAIの得意・不得意がある、ということです。非常に専門的で複雑なテーマの記事は、AIでも生成に時間がかかりました。
    これはライターに依頼しても同じで、ある程度のところで「一旦これで結構です」と妥協点を見つけるしかありません。
    AIでも人間でも、そこは同じだと感じました。


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    時間的コストを劇的に削減した、AIによる「完成初稿」

    ― 「時間」の面での効果について、もう少し詳しくお聞かせください。


    荻野様 やはり時間的コストの削減効果は絶大でした。
    ライターに依頼した場合、構成案のやり取りなども含めると、記事のドラフトが出てくるまでに2〜3週間はかかります。
    一方、パーソルさんはAIを活用し驚くほど短時間で、私流に言う「完成初稿」、つまり少し手直しすればすぐに公開できるレベルのドラフトを提出してくれます。

    感覚値ですが、捻出できた時間は何倍も違いますね。


    これまでは、記事制作に追われて他の業務が圧迫されることもありましたが、AIのおかげでそのボトルネックが解消されました。
    最大の効果は、この工数削減によって生み出された時間を、より記事の質を高めるための最終的な手直しや、本来やるべきコンサルティング業務に集中できるようになったことです。


    人間の専門家にはない、AIならではの「フラットな視点」という価値

    ― 時間だけでなく、コンテンツの「質」の面で発見はありましたか?


    荻野様 そこにこそ、AIならではの大きな価値がありました。
    ライターが書く記事は、どうしても既存のウェブ情報を参考に再構成したものになりがちで、内容が同質化しやすい傾向があります。
    しかしAIは、私が全く想定していなかった視点や見出しを提案してくれたのです。


    例えば、「B2BマーケティングのAI活用」というテーマで記事を作成した際、AIは私が見落としていた具体的な活用シーンや、異なる角度からのリスク分析などを盛り込んできました。

    長年この分野にいると、どうしても「専門家としての固定観念」が生まれます。AIはそういった私の思い込みとは無関係に、膨大な情報をフラットな視点で学習・整理してくるため、かえって新鮮で、示唆に富んだ切り口が生まれるのだと思います。

    これは、人間のライターにはなかった明確な利点でした。


    実際に、AIが生成したドラフトを基に私が手直しを加えた記事は、「B2Bマーケティング AI」というキーワードで掲載後すぐに検索順位3位を獲得できており、十分な結果だと考えています。


    過去の自分へ伝えたい、AI活用のリアル

    ― もしタイムマシンで、サービス導入前の自分にアドバイスするとしたら、どんな言葉をかけますか?


    荻野様 おもしろい質問ですね(笑)。かける言葉はふたつあります。
    ひとつは「心配しなくても、AIは意外とやってくれるよ」ということです。


    そしてもうひとつは、「このテーマはAIには難しいから、別のテーマにした方がいい」と具体的に伝えますね。
    先ほどお話しした、AIが苦戦した特定のテーマのことです。これを知っているだけで、さらに効率的に進められたはずです。


    AIは強力な「第3の存在」。B2Bマーケティングの未来とパーソルへの期待

    ― 最後に、今回の経験を踏まえ、今後の展望と弊社への期待をお聞かせください。


    荻野様 今回の取り組みで、コンテンツ制作において「自分で作る」「ライターに依頼する」という2択しかなかったところに、「AIに任せる」という非常に強力な第3の選択肢が加わったと実感しています。

    今後は、SEOコンテンツ制作だけでなく、メルマガ作成、ホットリードの抽出など、B2Bマーケティングサイクルの様々なプロセスでAIを積極的に活用していきたいです。


    私が考えているのは、AIを単なる効率化ツールではなく、デジタルとリアルの良い部分を併せ持つ「第3の存在」として捉えることです。
    人間がやらなくても良い定型業務はAIに置き換え、人間はより創造的で、最終的な意思決定が求められる業務に集中する。特に日本では人手不足が深刻化していきますから、この考え方は非常に重要になります。そうした体制を構築していく上で、AIは間違いなくその中核を担う存在になるでしょう。


    今回のプロジェクトを通じて、AI活用の大きな可能性を実感しました。
    この素晴らしい経験を活かし、今後は企画段階からテーマとAIの相性についてもパーソルさんの知見をお借りしながらご相談することで、この取り組みをさらに進化させていきたいと考えています。

    弊社のクライアントにも、課題解決の手段として自信を持ってパーソルさんのサービスを紹介していきたいですね。


    ― AIが単なる効率化ツールではなく、新たな価値創造のパートナーになり得る未来が見えてきました。
         本日は貴重なお話をありがとうございました。


    お客様プロフィール

    株式会社ALUHA(アルハ)

    事業内容 「営業しない会社を作る」をビジョンに掲げる、BtoB専門のマーケティング・営業支援会社。

    独自のフレームワーク「B2Bマーケティングサイクル」や、顧客の質(LTV)と量(リード数)のバランスを最適化する独自手法「バランスベースドマーケティング(BBM)」を強みに、デジタルとリアルを融合させた実践的なコンサルティングを提供。
    企業の事業成長と利益最大化に貢献している。

    コーポレートサイト:https://www.aluha.co.jp/

    サービスサイト:https://btobmarketing.aluha.net/

    取引先 代表取締役 荻野 永策様
    利用サービス マーケティングコンテンツ生成のゼロ化

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